日本の医療の限界によって治らない病気に絶望を感じる人々が少なからず存在している。しかし、今、世界は思っているほど広くない。いつでも外国に行くことができる。そこでは日本では認められていない治療が合法的に行われ、日本で希望を失いかけていた人を救う。
とは言っても、頭ではそうわかっていても、なかなか一歩を踏み出せない人も少なくない。みな、思うことは同じだ。言うほどに容易ければ、とっくにすべての患者が国外に飛び出している。
海外医療の不安と言えば、治療方法や、そもそも病気に対する考え方の違いなどがあるだろう。また、言葉の壁、そして万が一なにかあったときにどうすればいいのか。
海外に日本ではできない医療を求めて出かけていくことを昨今は「医療ツーリズム」などと呼ぶ。一般的なイメージとしては、より最先端の医療を求めて欧米などに向かうことだ。しかし、今、一部の日本人にはすでに知られているのが、東南アジアの人気観光国タイで日本ではできない医療を受けに行くツーリズムである。
そのひとつに医療大麻が挙がってきている。
タイでは2019年に医療大麻が合法化され、2020年から順次、様々な医療機関で大麻を使った治療が実施され始めた。ここではそんな医療大麻を使った治療をタイで受けるメリット・デメリットを見ていきたい。
医療技術の水準が高いタイ
まず、海外での医療に関して最も不安に感じるのは、その国の医療が日本と比較してどれくらいの水準にあるか、ということだ。
タイの医学レベルは日本と同等と言っても過言ではない。タイの医師も優秀な人材が多く、また研究熱心である。海外の医療関係者との繋がりも深く、技術や知識の水準は高い。
また、分野によっては日本よりも技術が高いという定評もある。たとえば、歯科においては国の健康保険などのしがらみにがんじがらめにされた日本とは違い、診療の幅が自由だと言われる。そのため、治療範囲が広く、医師の技術力が自然と上がっていく。これは日本の歯科医師、歯科関連の医療機器メーカーが認めるところである。
その点で言えば、医療大麻も日本では解禁の議論すらまだ巻き起こっていない状態の中でタイは解禁されているので、この分野に関しては今後日本をリードすることは間違いない。
タイ政府は現状、ガン治療、慢性疼痛、難治性てんかん、アルツハイマー、パーキンソン病、認知症、不眠症などへの治療に医療大麻の利用を許可している。これらの病気で日本の医療に期待できなくなったとき、タイへの医療ツーリズムを検討する時代になった。
特にタイであれば、まず移動距離感も欧米よりほどよい。日本から飛行機でわずか6時間程度で到着できる。移動するにはそれなりに体力がいる。医療を受けに行くくらいなので、ごく一般的な健常者ほど体力が残っていないわけだから、移動距離を短くしたい。その場合にタイは好都合だ。
タイは近年は政情不安などであまりいいニュースを見かけないかもしれないが、タイ政府は比較的日本対して友好的であるし、一般的なタイ人も親日家であると言われる。そういった安心感もまたタイを医療ツーリズムの渡航先としておすすめしたい理由のひとつになる。
セレン病院は医療大麻の認可をすべて受けている唯一の病院
現実的にタイに医療大麻治療を受けに行く意志を固めたとしても、もうひとつの問題が持ち上がってくる。それはどこに行けば適切な治療を受けられるか、ということである。医療大麻は世界的に見ても研究が始まったばかり分野だ。効能や副作用などがどのように起こるのかはっきりとしていない部分がある。そのときに適切な対応ができる病院がいい。
そこで頼りになるのが「セレン病院」である。ここは『医療大麻の栽培』、それを使った『医薬品製造』、『治療施設』、『治療できる医師』、この4つすべての工程で必要な認可を受けている、現状タイで唯一の病院だ。合法的に管理された一貫医療が期待できる。まだ医療大麻が始まったばかりのタイでは、法令などを誤解した業者などが違法大麻や無認可医薬品を使用するケースもある。安心して医療大麻治療を受けるには、ちゃんとした病院を選ばなければならない。
その点で言えば、このセレン病院は安心・安全なのだ。しかも、ここで医療大麻治療を指揮するのはレヌー・ウボン医師だ。レヌー医師は1980年に京都大学医学部を首席で卒業し博士号を取得された。つまり、日本語にまったく問題がない。さらに、タイで最も大きな病院であるバンコク病院の日本人クリニック医長兼副医局長を務めたことで、日本政府から平成27年度春の外国人叙勲において旭日双光章が贈られている。
タイ政府が承認している安全な病院で、日本語を話せる医師による医療大麻治療を受けたい日本人患者にとって、このセレン病院が今、最適な治療先と言える。
タイの医療ツーリズムに残る課題
セレン病院があるのは、タイの玄関であるスワナプーム国際空港にほど近い閑静な住宅街だ。バンコク郊外からは遠いが、タイに着いたらすぐに治療に専念できるというメリットがある。徒歩圏内ではないが、空港からの電車路線であるエアポートリンクの駅からも近い。
ただ、認可を受けた信頼できる病院であり、実績のあるレヌー医師の下であっても若干の不安要素とデメリットは残る。これはセレン病院に限った話ではなく、海外への医療ツーリズム全般における問題でもある。
セレン病院ではレヌー医師監修で作成された日本語の問診票が用意される。病院に診察申し込みをする前に、ある程度、この医療大麻と自身の症状がマッチするかが把握できる。そうしてタイで実際に医師に診てもらうことになる。ところが、ひとつ、実際に治療が始まらないことにはわからないことがある、とレヌー医師が言う。
「医療大麻の効能がまったく効かない人もいます」
わざわざタイまで来ても、医療大麻で治療できない人もいるのだ。また、大麻は天然素材なので、西洋医学の医薬品のように副作用がないと思われがちだが、必ずしもそうではない。心拍数が上がったり、体温に大きな変化が見られる場合もある。
「そういう症状が強い場合は医療大麻の使用をやめなければならないこともあります」
とレヌー医師は続ける。医療大麻の成分と患者の体質が合うかどうかは、実際に投与してみないことにはわからない部分もあるのだ。「現地でしか効果がどうなるかわからない」のは医療ツーリズムでは避けては通れないデメリットである。
患者個人に合わせて大麻を処方するので安心
効果の可否に関するデメリットは現状、セレン病院だけでなく、医療大麻全体に残された課題だ。ただ、こういったデメリットが極力、避けられるのもまたセレン病院である。
医療大麻の効能や効果が見られるまでの所要時間、あるいは入院期間などは症状や体質によって異なる。自己管理ができる人であれば入院は一切不要だし、もしまだ大麻が違法薬物というイメージが払拭できず不安を感じている場合は数日ほど入院して、症状の改善を見てもいい。
いずれにしても、医療大麻はタイでもまだ研究段階なので、投与に関しては患者個人個人の反応や症状を見ながら行うことになる。レヌー医師を始めとした医師がまずは1滴ほど大麻から抽出したリキッドを投与し、2時間程度様子を見て患者に最も適した量を見つけ出していく。こういったオーダーメイドな治療がセレン病院ならできるのである。
また、レヌー医師だけでなく、ほかにも日本語サポートが充実している点もセレン病院で治療を申し込むメリットだ。医療ツーリズムの受け皿、そしてセレン病院と患者の間に立つアジア・メディカルハーブ・インターナショナル社(AMHI)が治療以外の部分で患者や同伴者を手助けする。
たとえば、タイは滞在に関してビザが必要な国で、延長の手続きなどは現地の状況に精通していないと難しい。滞在許可期間内に治療が済めばいいが、状況によってはそうはいかなくなるかもしれない。そのあたりもAMHI社のサポートがあれば、安心して治療に専念できる。
まだわかっていない部分も少なくない医療大麻だが、日本の治療に希望を見失ったとき、タイの医療大麻解禁、そしてセレン病院におけるタイで唯一の一貫治療を思い出してほしいところだ。
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