A New Good Solution for Your Life

メディカル・リーフは、医療大麻の正確な知識をお届けすることで、パーキンソン病、てんかん、ガン、疼痛、糖尿病、多発性硬化症などの慢性疾患に苦しむ人々の“生活の質”の改善に寄り添うメディアです。


Contact


医療大麻の治療
医療ツーリズム

医療大麻のTHCとCBD
その違いとは?

パーキンソン病
具体的な治療法について

RECENT POST

Dr’s Voice

医療大麻と癌性疼痛 〜論文紹介 オピオイドにも勝るのか〜
Categories

  今回は2010年に医学雑誌「JPSM」で発表された論文になります。 精神作用を認めるTHCを含む大麻関連医薬品「Sativex」が、すでにオピオイド治療を行なっている進行癌の患者さんの痛みを抑える効果があるかどうかを調べた大規模な二重盲検化無作為試験であり、世界中の患者さんを対象にした第2相試験です。 それでは紹介していきましょう。 【背景】 ・進行癌の患者さんの約80%はなんらかの痛みを訴えており、癌による痛み、癌性疼痛のコントロールは日々のQOLに関わる。 ・中等度以上の痛みに対してはオピオイドによる治療が中心ではあるが、用量を調整しても十分な効果が得られない、許容できない副作用を認めたりなど、痛みのコントロールに難渋する。 ・癌性疼痛に対してカンナビノイドは効果があることはすでにわかっている。 ・THC:CBDを1:1で含んだ医薬品(Sativex)は、癌性疼痛や多発性硬化症に対して保険適応となっている国もある。 ・少なくとも中等度の重度のがん関連疼痛を有する患者の管理において、THC:CBDを1:1で含んだ製剤、THCのみの製剤の鎮痛効果をプラセボと比較して評価した。     WHOによるラダーがあり、それに従い疼痛コントロールを行う約束になっています。 日本での癌生疼痛に対する強オピオイドの位置付けは最後の手段ですね。 オピオイドの処方をするということは制吐剤、下剤を内服しなければいけませんので一気に3剤薬が増えてしまいます。 オピオイドを処方するとなった時には、あらためてインフォームドコンセントをしますし、患者さんに「いよいよなのか」という気持ちにしてしまうタイミングでもあります。 思っているより日本人は麻薬に対して抵抗感があると感じます。 大麻成分は癌性疼痛に対して強オピオイドに代わる、または補うような効果があるのかを調べようと、まずまず強気な研究になります。     【方法】 ・2週間の多施設共同二重盲検無作為化プラセボ対照並行群間比較試験。 ・中等度から重度の癌性疼痛を有する患者の鎮痛管理における、THC:CBD製剤およびTHC製剤の有効性を評価した。 ・患者さんは英国、米国を中心にヨーロッパ諸国から集められた。 強力なオピオイドを少なくとも1週間使用していること 0~10のNRS(Numerical Rating Scale:数値評価尺度)で4点以上の疼痛重症度を記録している などの条件を認めた患者さん177名に対して、THC:CBDを1:1の製剤を48人、THCのみの製剤を45人、プラセボを51人にランダムに振り分けて2週間投与した。     最終手段である強オピオイド(フェンタニル、モルヒネなど)をすでに使用していけど痛みがまだ持続している患者さんに大麻製剤は効果があるのかTHCとCBDがほぼ1:1で含まれている製剤とTHCのみの製剤、それとプラセボを2週間投与したら痛みの具合はどうなったか、オピオイドの使用は少しは減ったのかなどを中心に調べています。 NSRスコアですが、8点以上はお産の痛さ、金的に近いと言われています。 4点以上はどれくらいでしょうか? 自分は4点というと、足首を捻挫して2,3日目くらいの痛みでしょうか。 日本では、癌性疼痛に対してフェンタニルやモルヒネ、オキシコドンといった強オピオイドの使用はほぼStageⅣ、末期癌の状態の時になります。 強オピオイドが処方されている状態の中で大麻製剤がどれくらいの効果を発揮するのでしょうか。     【結果】 この試験には、平均罹病期間が3年以上であり、オピオイド治療を継続しているにもかかわらず、開始時に中等度から重度の疼痛レベル(NRS疼痛スケールで4以上)を有する進行がん患者さんが参加した。 参加時の患者さんのモルヒネ使用量の平均値は経口モルヒネ製剤で約270mgでした。 使用量は1日THC20mg程度、CBD 20mg程度です。   THC:CBDの製剤を投与した群では、他のすべての治療と併用して試験薬を2週間投与した後、プラセボと比較して痛みの重症度が統計学的に有意に減少し、ベースラインからの平均疼痛NRSスコアが1.37ポイント(22.6%)減少した。   THC:CBDの製剤を摂取した患者さんの43%が、痛みのスコアで30%以上も改善していて、THC群とプラセボ群でこの反応を達成した患者の約2倍であった。 本研究の結果は、THC:CBD抽出物が、オピオイドで十分な鎮痛効果が得られない患者のがん関連疼痛に対する有効な補助的治療法であることを示している。 NRSのスコアが有意差をもって改善を認めているのはたしかですね。   【考察】 経口モルヒネ製剤270mgというと、フェントステープ8mg以上になります。 日本だと非常に高容量になりますし、この量が処方されているということはいよいよ最期を覚悟しなくてはいけないのかと思ってしまうような状態です。 個人的には大麻の鎮痛効果は、コデイン、トラマドールといった弱オピオイドよりも効果があり、強オピオイドほどは効果が弱い、中オピオイド程度と認識しています。 […][…]

医療大麻と睡眠障害、不眠症
Categories

~はじめに~ みなさん、毎日ちゃんと眠れているでしょうか? 食事と睡眠をしっかりとることは健康に生活するためには欠かせません。 ストレスでぱんぱんに満たされた現代社会においては、より睡眠の価値が高まっており、多くの人々が睡眠に悩み、質の良い睡眠を求めています。 明日もぐっすり眠ることができるかなんて誰もわかりません。 もし睡眠が不足してしまうと、単純に眠れない日々を過ごすだけでなく、日中のパフォーマンスが低下し、長引いてしまうとどんどん健康から遠ざかっていく、不調や病気に近づいていくことになります。 睡眠障害に悩まされている人々は年々増加しており、世界の約30%の成人、約25億人がなんらかの睡眠障害に悩まされたことがあると言われています。 医者の診察を受けたのはいいものの、効果がない、または効果があっても一時的だったり、薬の副作用に悩まされるなど治療に難渋し、一筋縄ではいきません。 現在、日本人の20人に1人が3ヶ月以上睡眠薬を内服しています。 日本では、抗不安薬などを含む睡眠導入剤が心療内科に限らず広く一般診療科でも処方されており、患者さんが希望すれば医師も気軽に処方してしまうこと、一度薬物療法がスタートしてしまうとその効果と副作用からなかなかやめることができず、種類と量が増えていく傾向にあり、大きな社会問題となっています。 生活の質とあまりに密につながりすぎて、永遠のテーマのような悩み、なんとかならないものでしょうか。 近年、睡眠障害の治療法の1つとして「医療大麻」が注目されています。 このコラムでは医療大麻が睡眠障害で悩んでいる患者さんの希望の光、1つの選択肢になりうることを、紹介していきます。 よろしクッシュ‼︎     ~睡眠障害とは~ 睡眠障害は、「夜によく眠れない」という単純な問題ではありません。 何らかの形で夜に眠り続けることができず、日中にも眠気や倦怠感など心身の不調をきたし、終いには生活に影響をおよぼす状態のことです。 睡眠が不足した日々を送り続けてしまうと、心血管疾患、糖尿病、うつ病、認知症などの病気になるリスクが大幅に上がります。 睡眠障害が1ヶ月以上続くと不眠症に陥ってしまい、その70%が1年後も不眠に悩まされます。 日々の生活とまさに直結しており、非常に根の深い問題です。 不眠症には下記の4つのパターンがあり、   入眠障害:なかなか寝付けない 中途覚醒:夜中に何度も目が覚めちゃう 早朝覚醒:朝早くに目が覚めてしまって、もう眠れない 熟眠障害:ぐっすり寝た気がしない   不眠症の原因は様々で、次のようなものがあります。   心理的ストレス:喪失体験、対人関係の悩み、仕事の負担、入院環境など 精神疾患:うつ病、不安障害など 加齢:睡眠時間の短縮、睡眠構築の悪化など 身体疾患:身体疾患やその治療薬によって痛み・かゆみ・呼吸の苦しさ・頻尿などがみられ、眠りが妨げられる(心不全、肺疾患、がん、アトピー性皮膚炎、神経障害、睡眠時無呼吸症候群、むずむず脚症候群など) 嗜好品:カフェイン、アルコール、ニコチンなど 薬剤:神経に作用する薬、ホルモン薬、ステロイド薬など 生活上の問題:長時間の昼寝、夜更かし、夜勤による生活リズムの逆転、海外渡航による時差ボケなど     大人になれば、みなさんいずれかの原因で眠れない日を過ごしたことがあるのではないでしょうか。 原因がはっきりとわかっていれば治療方法は明確なのですが、生活習慣などの様々な要因が密に絡み合っており、その治療は一筋縄ではいきません。 治療法の第一選択は睡眠衛生指導になります。 患者さんを「指導」しなくてはいけないので熱量と時間が必要です。なにより信頼関係が必要になります。自分も規則正しい生活がなかなかできていないので、自己啓発系のYoutuberに説教してもらいたくなるくらい胸が苦しくなります。 日本で主流の治療といえば、そう、睡眠薬を用いた薬物療法です。 睡眠薬の種類として代表的なものを挙げると   1.非ベンゾジアゼピン系睡眠薬 2.メラトニン受容体作動薬 3.ベンゾジアゼピン系睡眠薬 4.催眠・鎮静系抗うつ薬   が挙げられます。 消化器外科の時は、希望があれば外来の患者さんや入院中の患者さんに、薬剤師さんに相談をして処方していました。がんの終末期の患者さんも多く、少しでも眠ってもらえればいいという思いでした。薬が増えるのはもどかしいですよ。患者様満足度重視です。 薬物療法の実際ですが、50%の患者さんが一旦良くなってもその50%がまた再発してしまいます。非常に厳しい現実です。 […][…]

医療大麻と手術〜論文紹介 大麻は術後合併症のリスクか〜
Categories

  2023年に医学雑誌「HPB」で発表された論文です。 「膵切除を受けた患者さんの術後合併症のリスクとして大麻は考慮すべきか?」をテーマに、大麻摂取による術後合併症のリスクを、タバコの喫煙と比較しながらデータにした論文になります。 みていきましょう。   【背景】 ・大麻は世界で最も広く利用されている薬物、いわゆるドラッグであり、特に北米では約15%程度の使用経験があり、約1500万人もの成人が毎日摂取していると言われている。 ・大麻の潜在的な利用者が増加し、普及しているにも関わらず、大麻が手術にどのような影響を与えるかは研究が進んでいない。 ・大麻使用が術後にどのような影響を与えるのか医師もわかっていない。   どこでも生える草ですので、世界中で広く利用されるのはなんとなく理解できます。 ただ普及しているにも関わらず、実際に人間の体になにがどう起こっているのかはまだまだ医学的にわかっていないし、手術にどう影響するかなんて・・・医師もわからないので調べましょうということでしょうか。   【方法】 ・コロラド州で2017年~2020年に膵臓手術を受けた患者さん537人を対象としてます。 ・537人のうち、膵全摘術、腫瘍核出術、緩和手術、手術中止を除く、486人が対象で、膵頭十二指腸手術を受けた患者さんが346人、尾側膵切除を受けた患者さんが140人であった。 ・大麻を摂取している、摂取していた人は104人で、現在進行形で摂取している人は84人で、タバコを喫煙せずに大麻を摂取している人は48人であった。   486人のデータをまとめるとともに、タバコと大麻の使用の有無で手術後の合併症のリスクが上昇するかどうかを比較検討しています。   【結果】 4つのグループ(タバコも大麻もやらない人、タバコだけの人、大麻だけの人、タバコも大麻もな人)で比較しています。   統計学的有意差は認められませんが、大麻だけ摂取している人は他のグループと比較して、合併症の割合が低いことがわかります。 大麻の摂取に関わらず、タバコを喫煙している人は、合併症の割合が高くなる傾向にあります。 タバコは、健康という点では、1つも良いことがありませんので、比較対象にあがりやすいのかなと。 改めてお伝えしますが、タバコを吸うと間違いなく寿命が縮まります。 自分は嗜んでいますし、1番右側になります。   【考察】 膵臓の手術を受けた患者さんが対象になったのは、膵臓手術の難しさからくる合併症の割合の多さがあるでしょうか。 消化器外科の中でも膵臓の手術は非常に難易度が高く、特に「膵頭十二指腸切除術」は、消化器外科手術のすべてが詰まった手術なので、他の腹部臓器の手術と比較して合併症の割合が多くなってしまいます。 明らかな統計学的有意差はないですが、大麻のみを摂取していた患者さんの術後合併症の割合が総じて低いのには良い意味で驚かされました。 大麻によって調節機能が保たれているからでしょうか、細胞が元気なのかはわかりません。 日本でできることといえば、CBDを術前術後2週間だけでも摂取すれば合併症の割合は減ると思います、増えることだけはないです。 大麻関係ないだろ、と言われたってかまいませんが、合併症が起きてしまうと患者さんのQOLと予後に関わりますし、誰も幸せになりません。 普段から大麻を摂取されている患者さんも安心して手術を受けることにつながればと思います。[…]


RECENT POST

What’s New

無料健康相談を開始しました。
Categories

日本から胃腸科ご専門でがん治療に携わっておられた疋田先生に、タイに来ていただきました。 まずは、一般的な無料健康相談、をオンラインで始めることにいたしました。 詳細は下記のリンクからご覧くださいませ。 https://docs.google.com/presentation/d/1ojKABXgqXygcWF3af-6JhrvMigq45DiXttBoyn4PNBI/edit?usp=sharing 疋田先生からは常時、医療大麻関連情報をこのmedical-leaf.comのホームページにポスト頂けると思います。[…]

抗てんかん薬に見られる副作用とは?イライラや症状悪化も
Categories

てんかんの薬で副作用が出るケースとは 薬には、治療上で有効となる効果とは別に体にとって都合の悪い効果が出ることがあります。全てのお薬には副作用がつきもので、てんかんのお薬についても例外ではありません。 しかし、副作用の種類や発現時期については人によって様々で副作用がでない方もいます。一般的にてんかんのお薬で副作用が出やすいケースとしては以下のものがあります。 薬の飲み始めたとき 服用量が多い 服用していた薬を自己判断で急にやめたとき アレルギー反応によるもの お薬を初めて飲む場合には薬の効果や副作用の有無を確認しながら、少量から徐々に服用量を増やしていくことが多いです。 また、症状が無くなったからと言って自己判断で薬の服用を急にやめると薬剤の血中濃度が急激に変化して副作用がでやすくなります。 抗てんかん薬に見られる副作用の種類 抗てんかん薬に見られる副作用の種類は、下記の通りです。 精神症状 情緒不安定 認知機能低下 体重増加 それぞれ順番に解説していきます。 精神症状 てんかんが脳神経の異常興奮が原因であることから、てんかんの治療薬も脳神経に作用するように作られています。そのため、てんかんの治療薬を使用することで精神症状が現れてしまうことがあります。 例えば、気分が落ち込んで悲観的な考えに縛られて、行動する意欲や楽しいという感情が低下してしまう「うつ状態」や存在しない声が聞こえる幻聴や存在しない物が見える幻視が起きたり、事実ではないことを事実と信じ切ってしまう妄想などが発現する「幻覚妄想状態」があります。 これらの副作用は自分では気付きにくいので周りの家族や友人が注意する必要があります。 情緒不安定 うつ状態や幻覚妄想状態とは別に情緒が不安定になる方もいます。 てんかんのお薬は脳の異常興奮抑える特性から、気分を調整する作用を持っている薬剤も存在して、イライラした気分を落ち着かせるものと落ち込んだ気分をあげるようにするものがあります。 薬の作用が悪い方向に働くとさらに気分が落ち込んだりしてうつ状態へ繋がることもあります。また、イライラが強くなって攻撃的になったり、突発的な行動が止められなくなり周りから見たら異常な行動をとってしまうこともあります。 小児では多動が伴うこともあります。 認知機能低下 てんかんの薬によって脳の異常興奮を抑えるだけでなく、正常の機能まで低下させてしまうこともあります。 理解、判断、記憶、計算、学習、言語などに関わる能力のことを認知機能といいます。これらの機能が低下することで、仕事や学校での学習、友人や家族との会話など日常生活において大きな支障をきたすことになってしまいます。 高齢者の場合には認知症と間違われてしまうこともあるので注意が必要となります。 体重増加 脳の中には食欲を調節する食欲中枢という部分が存在しています。てんかんの薬の中にはこの食欲中枢を刺激してしまうものも存在しています。 食欲中枢が刺激されることで食欲が止まらなくなるので太ることがあります。 逆に食欲中枢が抑制されてしまう方向に作用すると食欲不振になって体重が低下することもあります。 その他にも眠気、めまい、吐き気、ふらつき、脱力感、歯茎の腫れ(歯肉増殖)、尿路結石など様々な副作用が存在しています。 てんかん症状や発作を悪化させる可能性がある薬 てんかんのお薬の中にはてんかんを悪化させたり誘発させてしまうものも存在しています。てんかんの薬でてんかんが誘発されるのは不思議なことですが、特定のてんかんには効果があるが、その他のてんかんを誘発してしまうパターンと過量投与でてんかんが誘発されてしまう場合があります。 クロナゼパム 睡眠中に目を開いて呼放が乱れるなど軽度の強直発作を誘発することがあります。日中には気づかれにくいため放置されることもありますので注意が必要です。 カルバマゼピン 欠神発作、ミオクロニー発作を誘発することがあります。 欠神発作は痙攣を伴わず数十秒間にわたり意識がなくなる発作です。 ミオクロニー発作は全身か手足の一部の筋肉がピクッと収縮する発作でひどくなると転倒したり、持っているものを投げてしまうこともあります。 高濃度フェニトイン 発生頻度は高くはありませんが、発作の頻度を上昇させるという報告がされています。 フェノバルビタール 過量投与することで欠神発作を誘発することがあります。 上記以外にも様々なてんかんの薬にはてんかんを誘発するものが存在しますが、症状がでたからといって急に薬剤の服用をやめてしまうと離脱性発作というものを起こしてしまうので徐々に減らしていくことが必要です。 副作用への対処法、付き合い方 てんかんの薬を服用して副作用が出たとしても自己判断でやめないで、すぐに医師に相談することが大事です。薬の服用を止めることで発作を誘発してしまうことがあるからです。 また、発作が繰り返して起きてしまう場合には日常生活を送ることが難しくなったり、症状が進行することで命に関わってしまうこともありますので、副作用が出たとしても治療効果と副作用のバランスを見ながら服用を続ける必要がある場合もあります。 わずかな変化でも副作用の前兆であることもあります。てんかん薬の副作用について知識があれば些細なことでも気付きやすくなります。 気になることがあればすぐに主治医に相談しましょう。 参考文献 抗てんかん薬の副作用 – […][…]

【薬剤師が解説】パーキンソン症状の薬の副作用と対策
Categories

  パーキンソン病は、脳の「運動を調節する部分」が障害され、体をスムーズに動かせなくなってしまう病気です。 私たちは体を動かすとき、脳が『ドパミン』という物質を出して、体をスムーズに動かせるように調整しています。しかし、脳のドパミン神経細胞に変性が起きてこの『ドパミン』が不足してしまうと、脳は必要以上に運動にブレーキをかけ、スムーズな動きができなくなってしまうのです。 その結果、動きがゆっくりになったり、腕の曲げ伸ばしがしにくくなったり、転倒しやすくなったり、じっとしているときに手足や顎が震えるようになったりします。 これらの症状を改善するために、不足した『ドパミン』を補う薬物治療が有効です。 パーキンソン病の薬を服用してあらわれる副作用 治療の中心は、ドパミン前駆物質L-dopaやドパミン受容体作動薬による、不足した『ドパミン』の補充療法です。 脳には“血液脳関門(BBB)”という血液から脳への物質の移行を制限する機能があります。 ドパミンを直接服用してもこのBBBにはじかれてしまうため、BBBを通過できるドパミンの前駆物質L-dopaを服用します。 これらはパーキンソン症状に効果があり、特にL-dopaは最も有効な治療薬ですが、副作用もあります。 ドパミンが過剰になり起こる副作用 まずはドパミンが過剰になり起こる副作用について解説をしていきます。 消化器症状;悪心・嘔吐・食欲不振・便秘 ドパミン受容体は脳だけでなく消化管にも存在します。脳に移行しなかったL-dopaが末梢でドパミンに代謝され消化管を刺激することで起こります。 【対策】 L-dopaの服用を食直後にすると、消化管への刺激を軽減することができます。 末梢でのL-dopaの代謝を阻害するカルビドパの合剤を使用することで、消化管への刺激を抑えられます。 食前に制吐薬を服用することで吐き気が抑えられます。 不随意運動(ジスキネジア) ジスキネジアとは、無意識に四肢や口が動いてしまう症状のことを言います。ドパミン神経細胞の“線条体”という部分でドパミンが過剰になっているために起こります。 【対策】 服用量を減量します。 “線条体”からのドパミン放出を促進する薬を併用します。 精神症状(幻覚・せん妄・不眠・突発的睡眠) ドパミンは気持ちを興奮させたり緊張させたりする神経伝達物質です。そのため脳の中でドパミンが過剰になると幻覚・せん妄・不眠などが起こると言われています。 【対策】 服用量を減量します。 循環器症状(起立性低血圧・下腿浮腫) ドパミン受容体は脳だけでなく心臓にも存在します。脳に移行しなかったL-dopaが末梢でドパミンに代謝され心臓にある受容体を刺激することで起こります。 【対策】 末梢でのL-dopaの代謝を阻害するカルビドパの合剤を使用することで、心臓への刺激を抑えられます。 低血圧治療薬を併用することで立ち眩みが抑えられます。 下腿のマッサージや利尿剤の服用で浮腫を改善することができます。 長期服用で起こる副作用 次は長期不要で起こる副作用について解説をしていきます。 wearing-off現象 脳にあるドパミン神経細胞の変性が進行し、ドパミンの貯蔵能力が低下するために起こります。L-dopaを服用して数年後から症状がみられます。 L-dopaを補充してもドパミン神経細胞で貯蔵することができないため、ドパミンが一気に放出されてしまい、持続時間が短くなります。また、一気に放出されている時と枯渇した時の濃度変動が大きいため、ジスキネジアの症状が悪化することもあります。 on-off現象 非常に稀ですが、服薬時間や血中濃度に関係なくパーキンソン症状が突然悪化または軽快する現象をいいます。L-dopaの濃度変化やドパミン受容体の感受性の変化が原因と考えられています。 【対策】 L-dopaの服用回数を増やすことで、薬効の持続時間を延長します。 L-dopaより効果は弱いですが、作用時間が長く、より血中濃度が安定するドパミン受容体作動薬を併用します。 血中でL-dopaが分解されるのを抑えるCOMT阻害薬、脳内でドパミンが分解されるの抑えるMAO-B阻害薬を併用します。 血中でL-dopaが分解されるのを抑えるCOMT阻害薬、脳内でドパミンが分解されるの抑えるMAO-B阻害薬を併用します。 L-dopaの作用増強、持続時間延長効果のあるドパミン賦活薬やアデノシン受容体拮抗薬を併用します。 急激な中断で起こる副作用 続いて急激な中断で起こる副作用について解説していていきます。 悪性症候群 詳細な原因は不明ですが、ドパミン神経の急激な機能低下が関係していると考えられています。 高熱や意識障害のほか、筋固縮、横紋筋融解によるミオグロビン尿(赤褐色尿)などがみられます。 【対策】 治療が遅れると死に至る場合もあるため早期発見し重症化を防ぎましょう。 L-dopaの投与を再開し、その後漸減していきます。 十分な輸液の投与と身体を冷却します。 […][…]


About us

メディカルリーフについて

メディカル・リーフは、日本国内では治療をうけることのできない医療大麻の情報を提供するWEBメディアです。


About Us

KNOWLEDGE

医療用大麻とは

エンド・カンナビノイド・システムの発見から「医療大麻」へ

1990年代にアナンダミドと2-AGと呼ばれる化合物が世界で初めて発見されました。そして、ほぼ同時期にそれらと結びつく体内の受容体の存在も明らかにされました。

神経細胞上に多く存在するCB1と免疫細胞上に多く存在するCB2です。

これらは免疫、食欲、感情、認知、運動など様々な身体の調整機能への影響が研究され、これらの身体調節機能は、「エンド(内因性)・カンナビノイド・システム」と呼ばれるようになります。

加齢やストレスによりこれらの化合物がが不足すると、様々な疾患になることが明らかになっています。

大麻の薬理作用は、これらの化合物(カンナビノイド)を補い調整することから、パーキンソン病、がん疼痛、難治性てんかん、糖尿病、潰瘍性大腸炎などの様々な慢性疾患への応用が期待されています。

Medical cannabis

Parkinson’s disease

Epilepsy

Medical tourism

carousel

Gallery

医療大麻の効果は今や世界で大きな注目を集めています。

 

DSC_4933-150x150

 

doc_01-150x150

 

cbd-assorted-products-3465383-scaled-e1593428694403-150x150

 

man-doing-a-sample-test-in-the-laboratory-4033148-150x150

 

person-holding-container-with-seaweed-2280568-150x150

 

ss2020-08-28-13-150x150

何かご質問はありますか?

お気軽にご相談ください


Contact


Recent Posts

Our Blog

薬剤師によるパーキンソン病の新薬まとめ2020年版

 

Categories
Drs’ voice, パーキンソン病パーキンソン病の新薬が増えている パーキンソン病の新薬が続々と開発されてきているのをご存知ですか? パーキンソン病は50〜65歳頃から発症することが多く、高齢になればなるほど発症確率は上がってきます。 […]



Read more

てんかんの薬物治療と開頭手術の判断はどのようにするのか?食事などでできる日々予防策

 

Categories
難治性てんかんてんかんの診断の具体的方法 てんかんとは、国際てんかん連盟が定義している以下の3つの項目 24時間以上の間隔で、少なくとも2回の非誘発性発作(他の疾患や外傷等が原因で起こる発作ではないという意味)が生 […]



Read more

てんかんは治るの?年齢別に見るてんかんの症状を薬剤師が解説

 

Categories
Drs’ voice, what’s new, 難治性てんかんよくある疑問 てんかんは治るのか? てんかんが治る確率は? てんかんに悩む方々にとって「てんかんは治るのか」、「治る確率はどうか」といったことは一番の関心事だと思います。てんかんは異常な電気放電が脳の […]



Read more

抗てんかん薬に見られる副作用とは?イライラや症状悪化も

 

Categories
what’s new, 難治性てんかんてんかんの薬で副作用が出るケースとは 薬には、治療上で有効となる効果とは別に体にとって都合の悪い効果が出ることがあります。全てのお薬には副作用がつきもので、てんかんのお薬についても例外ではありません。 […]



Read more

1滴で劇的に改善!てんかん治療に利用されるタイの医療用大麻

 

Categories
Drs’ voice, 難治性てんかんてんかん発作は治るのか? てんかんは神経疾患の中でも最も身近で頻度が高いと言われていますが、まだまだ認知度が低く、日常生活をする上で社会から理解を得られずに苦しんでいる方が沢山いらっしゃいます。 てん […]



Read more

【薬剤師が解説】パーキンソン症状の薬の副作用と対策

 

Categories
what’s new, パーキンソン病  パーキンソン病は、脳の「運動を調節する部分」が障害され、体をスムーズに動かせなくなってしまう病気です。 私たちは体を動かすとき、脳が『ドパミン』という物質を出して、体をスムーズに動かせる […]



Read more

パーキンソン病は治る?具体的な治療法について解説

 

Categories
Drs’ voice, パーキンソン病パーキンソン病が完治することはあるのか パーキンソン病は現在の治療法では完治するのは難しいとされています。しかし、適切な薬物治療、リハビリテーション、手術を受けることで病気の進行を抑えることはできます […]



Read more

【元弁護士が解説】海外で医療大麻の治療を受けることは違法?合法?

 

Categories
what’s new, 法律日本では大麻の所持や栽培、譲受などの行為が「大麻取締法」によって禁止されています。 では、仮に大麻が合法の国で日本人が大麻を使った治療を受けた場合、日本に帰国後に処罰の対象になるのでしょうか? 医療大 […]



Read more

医療大麻の治療が日本語で受けられるタイのセレン病院の医療ツーリズム・ツアー

 

Categories
Drs’ voice, タイ, 医療ツーリズム日本の医療の限界によって治らない病気に絶望を感じる人々が少なからず存在している。しかし、今、世界は思っているほど広くない。いつでも外国に行くことができる。そこでは日本では認められていない治療が合法的に […]



Read more


All Posts